震災から8年目の夜を山元で過ごす

東日本大震災の発災から8年目の夜を、今年も宮城県山元町で過ごしました。

今年は月曜日という事もあり、その日のうちに埼玉に戻らなければならないため、日中の慰霊祭はともかく夜の催しまで残るか迷いましたが、やはりそこは巡り合わせでしょうか。

結局は全ての催しの終了する21時過ぎまで留まる事が出来ました。

この日は朝から冷たく強い雨が降り続き、それに風も加わったため、山元町では被災沿岸部の屋外で開催予定だった慰霊祭を急きょ変更。

新市街地に新しく建設された防災拠点「ひだまりホール」での開催となりました。

不思議なことに雨風はその開式前に突然弱まり、大勢が黙祷を捧げる14時46分のその時には弱い晴れ間さえ覗きました。

「涙雨だねぇ」とささやく町の人たちにも、少しは晴れやかな表情が浮かびました。

夕方からは各所でボランティア主催の追悼の集いが行なわれ、紙や竹で心を込めて作られた灯籠やロウソクに灯がともりました。

紙や竹で心を込めて作られた灯籠

お経をあげるお坊さん

やがて再び強まった風の中、ボランティアの学生さんたちが何度も何度も灯をともし続ける光景は、さながら今の被災地の現実を見るかのよう。

紙や竹で心を込めて作られた灯籠

まだまだ若くて新しい力を必要とする8年目の被災地でした。

紙や竹で心を込めて作られた灯籠