津波の被害で失われた町並みを、住民の記憶をたどりながらジオラマで再現するという「記憶の町」の取り組みは、最初阪神淡路大震災の被害を受けた神戸で始まり、東日本大震災の被災地でも継続して行なわれてきました。
仙台や石巻、名取などでの取り組みに触れたことがありますが、今回山元町でもワークショップが開催されることになりました。
コージーハウスでは東北大学さんの依頼を受け、神戸大学の学生さんの宿泊に使ってもらう事になり、そのご縁もあってワークショップの実際の様子を見学に伺いました。
紙などを使って町並みを再現し、訪れた住民の皆さんと話しながら記憶や思い出を描いたフラッグを建てていきます。
震災直後であれば悲しみが大きすぎ、また時間が経過しすぎても記憶が薄らいでしまうと言うギリギリのタイミングを計りながらの取り組みです。
震災から9年を経た今、この取り組みが家族や友人や住まいを失った被災者の皆さんの記憶を留める癒やしとなり、鎮魂となることを願ってやみません。