てらマルシェ

てらマルシェ

宮城県山元町、花釜地区の海岸からほど近い場所に普門寺というお寺があります。震災の際には5メートル前後の津波に呑まれた場所です。

本堂は半壊。

墓所も全てが流されてがれきに埋もれました。

幸い難を逃れた坂野住職は立入禁止区域とその場所で一人黙々と復旧作業を開始します。あのままでは死んでしまうと、心配した近所の人たちや仲間の力を借り、最後には学生ボランティアたちが周辺の砂の中からお骨を拾い集めて、大きな骨塚を築きました。

坂野さんはその恩に応えようと町の復興に力を尽くし、その後も全国各地で発生する災害への支援活動を続けます。

いつしか普門寺はお寺のボランティアセンター、略して「てらセン」と呼ばれるようになり、今もお隣の丸森町の支援に、大勢の学生ボランティアなどを引き連れて出向く日々です。

そのてらセンが数年前から開催しているのがてらカフェ、
てらマルシェといった取り組みです。

今では住宅の再建も認められない取り残された海岸に、月に一度だけでかつての賑わいを呼び戻したいと仲間たちと開催するイベントです。

今では遠方からも出店者が来て、多いときは100人を越える人が訪れる人気イベントになりました。

わたしのCozyも以前から声を掛けていただいていたのですが、なかなかタイミングが合わなかったところ、たまたま身体を空けることの出来た昨年12月以来、こうしたご縁は一度出来ると強固なものとなるのでしょう。1月2月と続けて出店させていただけるようになりました。

Cozy

元から顔なじみの多い山元町ですので、今では私にとっても大変貴重でありがたく、楽しいひと時となっています。