3種類の天然石を敷き詰めた駐車も可能なエントランス
市街地の狭い路地に面したお宅です。
ふいの来客時には駐車スペースとしても使えるエントランスをご希望でしたが、玄関ポーチにはすでに重厚感のある天然石が使われていることから、それに負けない仕様が必要と感じられました。
スペースは一体のものですが、それを漠然と仕上げれば妙に重苦しくもなり、とりとめがなくなってしまいかねません。ある程度のメリハリは必要。
そこで空間を3つに切り分けてそれぞれに役割を持たせることにしました。
玄関に向かう動線を示す中央の黒は、周囲と一線を画すためあえて乱張りにしました。その左右をブラウンの方形石で固めて拡がりと方向性を与え、それ以外のエリアはトーンを下げたベージュにして印象を殺しつつも重厚感を残します。
基礎構造はしっかりとしたコンクリート板ですので車の乗り入れにも耐えられ、洗浄も楽ですので常にきれいな状態を保てます。
敷地の両側の化粧ブロックとフェンスも含め、じっくり2週間を掛けた仕事でした。