高低差の激しい傾斜地に精一杯お洒落なエクステリア工事を
道路から建物までの高低差が最大で4メートル。
しかも建築工事完了後に盛土復旧した土砂が、折からの大雨で一部崩壊するという状況でスタートした設計でした。
それでもすぐに入居しなくてはならないということで仮設の昇降路を造成するところからスタートし、住宅地の建築協定やご予算との折り合いを付けながらの設計、寒さの中の工事、となかなかタイトな仕事となりました。
土砂崩壊が進行する恐れがあることから、短期間の施工で、かつ効果的、しかも外観の悪くない土留め工事ということから、今回採用したのは国土交通大臣認定の型枠式ブロックを使ったユニット擁壁でした。
鉄筋を配置し中を空洞にしたままブロックを積み上げ、最後にコンクリートを流し込みます。
今回のように建物側を深く掘削する事が出来ず、常に土砂崩壊の恐れの有る現場では有効ですが、それでも工事には細心の注意が必要でした。
本格着工から2ヶ月強、緊急仮設工事と設計開始から数えれば4ヶ月。
寒さと闘いながらの工事は、最後にウッドデッキやぶどう棚を仕上げて完成となりました。
まだまだ加えたい要素のあるお庭ですが、当面は法面の緑化など、出来る限りのサービスでお庭造りのお手伝いを続けたいと思います。