それは建物や、周辺の風景や、気候などとの関係性の中で、何よりも人と樹木と草花を活かす庭づくりです。
「完成する庭ではなく成長し続ける庭」
「人間が生活する場としての庭」
「人の手でつくられた暖かみがいつまでも残る庭」
それがガーデン工房 結 -YUI-が志す、庭づくりのコンセプトです。
我々の庭づくりは、デザイナーがすべての工程に関与し、常にそこに植栽されるべき植物の特性と、そこで暮らす家族の生活を意識に置きながら、愛情を込めて行われます。
豊富な経験と知識、豊かな感性、そして心意気。それに加えて、多彩なネットワーク。
これが我々の武器であり財産です。
ガーデンの語源はガード(防御)+エデン(楽園)だと言われています。
現代の庭園設計に置き換え、強いて分けるとするなら、それは外構と植栽ということになるでしょうか。
ガードの役割を果たす外構は、まさに堅固なものでなくてはならず、住む者に安全と安心をもたらすものでなくてはなりません。
エデンの役割を果たす植栽とその周辺の部分は、住む者に安らぎと潤いと平和をもたらす美しいものでなくてはなりません。
そのどちらが欠けても庭(ガーデン)は成り立たず、両者のバランスの傾きがひとつひとつのガーデンの個性と表情を生み出すと言っても良いでしょう。
ガーデン工房 結-YUI-の目指すのは、このバランスがとても「エデン」の側に傾いたガーデンです。
ガーデンのスタイルがとてもオープンなものになった昨今、外構の要素は最低限のものにとどめて、これに派生する経費と労力を極力省き、美しいガーデンを製作することに全力を傾けたいという思いです。
たとえば美しい塀を作ります。
しかし、美しい塀を作ったところでその塀は完成時をピークにして、時間と共に色あせ、汚れ、傷んでいくという劣化から逃れることはできません。
だからガーデン工房 結-YUI-は主役としてではなく、1本の樹木との景色を作るために、あるいはひと群れの日陰を好む宿根草たちに陰を落とすために、さらには寒風に弱い低木を北風から守るために、塀を製作したいと考えます。
それらの植物との相性から、塀の素材や規格や色彩を決めたいと考えます。
そしてその塀を泥はねから守るために、足元にグラス類を植え込みます。
多くの外構の素材が完成と共に劣化を始めるのに対して、植物たちは成長を続け美しさを増していきます。
これに時間と共に味わいが増す素材、例えば天然石や天然木材、レンガといったものを組み合わせることが出来れば、時間と共に美しく成長するガーデンが生み出せるのではないか・・・
時間の流れに負けない、いや一歩進んで時間の流れを味方につけたガーデンデザイン。
そしてガーデン製作。
これが我々の目指すところです。